2012年12月10日
アトピーについて考える
こんばんは!今日はアロマテラピー、メディカルハーブ、Ayurvedaの観点からアトピーについて考えてみようかなと思います。
まず最初にお伝えしたいのは、今からお話しすることは、きっと有用だとは思いますが、アロマもハーブもAyurvedaも日本においては医療とは認識されていません。症状によっては当然お医者さんの治療も必要ですし、お薬だって必要です。自分勝手な判断はなさらないで、お医者さんの指示に従ったうえで生活に取り入れることですこしでもみなさんが楽になるといいなと思っております。ご理解くださいね。
アトピー性皮膚炎の背景にはアトピー要因(家族歴や既往症)、食生活、ストレス、アレルゲンなど多くのことが関係しています。嗜好品や食事などの改善やストレスのコントロールは重要です。皮膚も脳も外胚葉由来の器官で、精神的ストレスにより敏感に反応するからです。また腸と脳の双方向の応答は腸内細菌により修飾されることもわかっており、腸内の環境改善も炎症やアレルギーにとって大切なことです。
安定した心と起床時間、就寝時間をまもり安定した睡眠による一定のリズムもとても大切です。食生活では糖質の過剰摂取や冷たい飲料(体を冷やすことは悪化させる原因です)、ファーストフード、油脂過剰の食品を避けるといいでしょう。
アトピー性皮膚炎は季節によって悪化したり変動がよく見られます。よく薬剤師として薬局で働いていたころ、ステロイドは使いたくない!と訴えられる患者さんに会うことはよくありましたが、ステロイドを使う、使わないではなく、日常生活において支障をきたさない程度に症状をコントロールできるといいですよね。症状が軽いときはこれ以上悪化しないように、ハーブやアロマで対処し、憎悪期にはステロイドを使用する(お医者さんにかかる)そんな使用方法がいいかもしれません。
① アロマテラピー、メディカルハーブの可能性
ストレス緩和には大好きな香りの精油をもちいて、芳香浴を楽しむなどは、効果的です。ラベンダーの精油には抗菌、消炎、抗酸化の作用が報告されていますし、カモミールジャーマンのカマズレンにも抗炎症作用があります。またローズやカモミール、ラベンダーの芳香蒸留水を化粧水がわりに使用するのもいいでしょう。(しかし人によっては精油や基材がかゆみを誘発することもあるので注意しましょう)また、乾燥によるかゆみには植物油にとかした精油をお風呂にいれてしっとりバスオイルにするのもおすすめです。
ハーブティーとしては、カモミールジャーマンやネトル、また炎症によりビタミンCは消耗されるので、ビタミンCが豊富に入ったローズヒップもおすすめです。ハーブティーを出したあとのローズヒップの残渣にはフラボノイドやカロ手の井戸ビタミンEなど水に溶けない物質もとることができるので、それをヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめです。
② Ayurvedaにおけるアトピー
Ayurveda では、アトピー様皮膚のことをVicarcikaとよび、漢方の経絡のような考え方がAyurvedaにもあるのですが、主にRaktavahasrota(raktaとは血の意味)の病気と考えられています。しかしもともとはAnavahasrota(つまり食物が入るとき)からvata
が悪化して便秘や消化不良などが起き、毒素が体にたまることも考慮されています。もともとはKaphaの悪化がメインに考えられますが、症状はKapha様、Pitta様、Vata様などさまざまにAyurvedaでは分かれています。
有名なAyurvedaの古代の書籍を書いたCharaka Samhitaは原因をいくつか挙げています。たとえば消化するのが大変な油っぽいたべもの、吐き気などがあるのに無理に抑えること、食べたすぐに暑いところにいって運動をしたり、太陽にあたったり怖い思いをしてそのあとにすぐ冷たいものを飲む(消化を妨げる要因)、なにか苦悩しながら食事をすること、過剰に魚や塩味、酸味のあるものをとること、昼寝をする、人を侮辱するような行動をとること、皮膚や血液、リンパを悪化させるようなDoshaを増やす行動をすること、などです。
またAstangaというほかのリシは食べ合わせの悪い食事やわるい行いをすることがドーシャ(Vata、Pitta、Kapha)を悪化させてSrotas(経絡)を詰まらせそして血液、リンパ、筋肉、皮膚などに影響を与えることが原因だといっています。
Ayurvedaではまず体の中にたまった毒素を出すことを考えます。そして食事に関しては、過剰な塩味や酸味、脂っこいものを控えて、軽い食事、苦味や渋味のある食事を勧めます。
しかしどのドーシャが一番悪化しているのかをまず見極めて、その過剰なドーシャを鎮めることを最初は念頭におきます。
以上簡単にお話ししました。当然アトピーはアレルギーの一種なので、簡単に治ってしまうということはないですが、それでもすこしでもこのブログからピックアップして役に立つといいな~っておもいます
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