Ayurvedaで考えるトリートメントの進め方

La Neige

2012年11月13日 23:02





私たち身の回りのすべてはAyurvedaで考える五元素(空、風、火、水、土)からできていて、このVATA,PITTA、Kaphaのエネルギーが自分の体も環境もそして食物などすべてに関係しています。

これらを、調和させることで、健康に導きますが、Ayurvedaでは、それもですが、心(MANAS)の状態(大きく分けて3つの心の状態3GUNAS)がとても重要視されます。心の性質は3つにわけられます。サットヴァ、ラジャス、タマスです。いわゆるふつうの人間ならみんなこの3つのクオリティーをもっていることでしょうが、アーユルヴェーダではなるべくサットヴァのクオリティーを多くもつように教えられます。

この3つについて簡単にお話しします。



サットヴァとはたとえるなら明るい太陽の光が透き通る空気のなかを通りぬけるように、きれいにくもらず見える状態です。とてもきれいな美しいひかりです。いつも心はおだやかで、おこらず、ジェラシーも感じず、奉仕もかならず毎日行います。食事も殺生せず、ベジタリアンであり、睡眠も1日6時間も眠れば十分です。イメージは仏様のような方でしょうか?



ラジャスとは動きまわります。少し落ち着きがない感じでしょうか?太陽の光は届いていますがくもっています。少し見えているのだけど・・・つまりわかっちゃいるけどやめられない・・・そんな感じの状態です。何が正しく何が悪かわかっています。しかし時に悪をおかしてしまうのです。



タマスは怠惰。。。まっくら闇です。悪いことをしてもわからないのです。怠け者でもありいつもジェラシーにあふれています。それがエスカレートして鬱っぽくなり何もしなくなります。アルコールやドラックにおぼれます。お肉ばっかりたべ体も頭も重い状態だとアーユルヴェーダではいいます。

ベジタリアンになるのが一番だとは極端ですが、(お肉だって体にたくさんの栄養を与えます。しかし、お肉のみではやっぱり攻撃的になったり、体や心がどんより重くなる)のでアーユルヴェーダではすすめられません。新鮮な野菜やフルーツ、穀類、牛乳(温めたもの)はサットヴァの食物とアーユルヴェーダでは考えられています。調理方法によっては、そんなサットヴァの食物も台無しになるので、調理方法もアーユルヴェーダは教えてくれます。

タマスから一気にサットヴァに改善することは難しいです。ましてや周りがサットヴァを無理強いしたものなら、タマスの人間は心をとざしてしまいます。タマスからラジャスへラジャスからサットヴァへ改善していきます。



心は、体の感覚のコントローラーであり、私たちの人生を高めることも低下させることもできるもので、
Ayurvedaでは本当のSoulは、心も体も健康的な状態に近づきたいのに、心の状態がごく当たり前の自然との調和を乱して、好ましくない状態を生んでいると考えるのです。





Ayurvedaの先生はまず患者さんの心の状態を見極め、その状態に応じたトリートメントプランを立てます。
そしてそのトリートメントは3つの段階を視野に入れ、すこしづつ行っていきます。






①まず知るということ

患者さんがどうして今の状態なのか、どうしたらバランスを取り戻し、どうして不調和をおこすのかを理解する



②十分理解したうえで、患者が行動を起こす

たとえば、これをしていたから、不調和が起きていたのだから、それをやめるなど。



③この行動によって、過去の自分を振り返って、だからこうなったのかと身をもって理解することにより、ますますおおきな気づきが得られ、二度と同じ不調和を起こさなくなる



このAyurvedaの3つのステップは、体にも心の不調にも、用いることができ、当然なことですが、これを使うことで、自分の治したい悪習慣なども絶つことができます。よかったら、心にこの3つのステップを留めて、何か試してみてください。

関連記事
もっともよく書かれた教科書
冷え(アーユルヴェーダ)とエドガーケーシーのオイルマッサージ
食生活
いらいら&むかむか←メディテーションでもします?って自分にですけど
女性とAyurveda♪
Sattva&Rajas&Tamas
脈診&舌診 
Share to Facebook To tweet